八王子工場
開発設計部 機械設計課
Y.Wさん
2018年入社(入社4年目)
幼いころからモノづくりが大好きだった私にとって、設計職に就くことが長年の夢でした。故郷の静岡県から関東の工学系大学に進学し、機械工学を専攻したのもそのためです。
大学の卒業論文では“磁気浮上”をテーマに選び研究していましたが、いざ就職活動を始めてみると、“磁気”が関係するような機械の設計職はなかなかない、というのが現実でした。
大学では就職サポートの先生が、私の希望が少しでも叶えられそうな会社をいくつかピックアップしてくれましたが、ほぼすべて磁気とは無関係でした。ところが、紹介してもらった候補の中で唯一、磁気を用いた金属検出機を生産していたのが当社だったのです。
自分の研究テーマと重なることもあって、とても親近感を覚えたことを今でも思い出します。設計職である上に、大学で行っていた研究の延長線上にあるような会社に感じたことが、入社の決め手となりました。
私は念願の機械設計に配属され、CADを使って主に金属検出機の設計を行っています。1台の製品として組み上げるための部品一つひとつを、0.1㎜程度までの正確さで設計している毎日です。
入社してまだ2年も経過していませんが、私が設計した金属検出機は既に4~5機種、150台くらいにはなっており、自分が設計した製品がいろんな現場で活躍していると思うと、ワクワクします。
当社は、顧客の要望に応じて細かく設計する“オーダーメイド”の製品を世に送り出せることが大きな強みですが、その設計は製品ごとに一人の担当者がすべて担います。
製造メーカーでは、チーム制により設計作業を分担して、製品の一部だけを担当することも多いと思いますが、一人ですべて完結できるところに、とてもやりがいを感じています。
当然、責任も伴い失敗を他人のせいにすることは許されませんが、それだけ会社も期待してくれていると思います。期待に応え責任を果たすということは、日々の業務での大きな励みにもなっています。
また、直に顧客と会って満足度を確かめられるという機会はまだ少ないですが、結果で顧客との信頼を築き、食の安全を守っているという自負もあります。
私は心配性なところがあり、時として想定より長い時間、設計にかかってしまうことがあります。もちろん、自分で解決策を見つけることが大切ですが、当社には非常に風通しが良い雰囲気があり、何でも気軽に聞ける上司や先輩たちに恵まれています。
時々に上司の方から声をかけてくれることも多く、上司の細やかな観察と気づかいを感じています。先輩に自分の課題を相談しても、「数をこなして慣れれば、解決できるよ」と気さくにアドバイスしてくれ、私の希望をくみ取りながら、私がやりやすいようにと対応策を一緒に考えてくれたりもします。
上司や先輩の力を上手く借りながら努力していけば、心配性も製品の信頼性として引き延ばしていけると思っています。
また、当社の場合、設計と生産が同じ建物内にあるので、2階から階段を下りればすぐに自分が設計した製品を直に見ることができます。設計段階では構造的に問題がなくても、組み立てられた製品を試してみると、「スイッチの位置がちょっと低いな」と気づかされることもあります。
製品を直に確かめられることで問題をすぐに解決することもでき、自分が設計した製品が顧客の元に送り出される光景を目にできることは何よりもうれしく、モチベーションのアップにつながっています。
当社では通信教育を活用したレベルアップも可能なので、今後はそうした支援も利用しながら、より難易度の高いものにチャレンジしていきたいと思っています。
オーダーメイドでの長い実績とは、それだけ過去に様々な事例があるということなので、新たな顧客のニーズに応えることは過去の応用、発展になります。かつての製品については先輩に聞けば喜んで教えてくれますし、出張などで一緒になると、いろいろとアドバイスしてくれます。こうした社内環境が、新しいことにチャレンジしようという気持ちを後押ししてくれています。
私はまだ自分が設計した検査装置が、顧客の元で実際に稼働している光景を目にしたことがありません。これからは直接会って製品について語り合える機会もつくっていきたいですね。