事例・技術情報

2024.04.24

事例紹介

【NIIS-AI導入事例】ペットボトルAI検査機

#画像検査装置

#AI搭載

課題:狭い場所でペットボトルの外観異常検査と重量検査を行いたい

お客様はこれまで500mlと2Lのペットボトルのキャップ部とラベル部の検査を目視で行っていました。しかし、小さな異常は目視で見つけづらく見逃すこともあり、画像検査装置の製作依頼をいただきました。また、重量検査装置(ウェイトチェッカ)も合わせて導入したいというご要望もいただきました。

しかし「画像検査の能力」と「設置スペースの確保」が課題となりました。

画像検査においては、ルールベースでの外観異常の検出は難しいワークであり、AI(ディープラーニング)を使う場合でも、不良品は不定で数も少ないことから、画像分類のような学習用に大量の不良品が必要なAIは適していませんでした。

そして設置場所が狭く、ウェイトチェッカと画像検査装置を2台並べて設置することが難しい状況でした。

解決策:ウェイトチェッカ一体&良品学習AIで検査

ウェイトチェッカ上にカメラや照明を取り付けることで、省スペース化を実現しました。画像処理には、良品のみで学習できるAI(異常検知)を使うことで、学習用に大量の不良品を用意しなくても、様々なNGの検出が可能となりました。

効果:省スペースで2つの検査が可能になりました

1台二役の装置でスペースを効率よく使うことができました。ウェイトチェッカにより計量してから出荷することができるようになりました。異常検知AIを使うことで検査基準が安定しました。

検査対象:500ml、2Lペットボトル

処理量   :100本/min(搬送速度:50m/min)

検査内容:
・重量検査
・外観検査(ラベル部1面、キャップ部全周)
・キャップ部印字検査