事例・技術情報

2024.04.24

事例紹介

【X線-AI導入事例】ワークに応じた検査感度自動切り替え

#X線異物検査装置

#AI搭載

課題:X線検査で骨付き含む様々なブロック肉を検査

食肉工場では、骨付きのスペアリブや、骨がついていたらNGのモモ肉、細切れ肉、骨のない部位など、色々な部位に切り分けてパッケージングしています。それぞれ適切な感度が異なるので、部位ごとに時間を区切って検査したいところですが、一頭を解体しながら包装していくのでそうするわけにもいかず、これまではすべて緩い感度で検査せざるを得ず、検出漏れや誤検出が発生している状況でした。

解決策:AIで肉の部位を判別して感度を変える

リアルタイムに「ゲンコツ混入」「スペアリブ」「それ以外の部位」を判別するAI (ディープラーニング)を開発してX線検査装置に搭載しました。「ゲンコツ混入」時は強制的にNG出力し、「スペアリブ」は専用の感度で検査、「その他の部位」は通常の感度で検査できるようにしました。

効果:部位に合わせて検査でき、スムーズに生産可能に

部位に合わせて感度を自動的に切り替えるので、適切にX線検査できるようになり、全体として高感度で検査できるようになりました。再検査の手間が減りスムーズに効率よく生産可能になりました。

ベース機種:NX3-599025S(Wセンサ)

搬送速度:45m/min

処理量: 45個/min

AIの部位判定精度:99.91~99.94%